カットオフ:裁ちきり 始末は夢の素材だった。
裁ち切りとは生地の端をきりっぱなしにした状態のこと。
切りっぱなしでは当然ほつれてきてしまうので、通常裾や袖口、フリルなど端の始末がされている。
そうするとどうしても厚みがでてしまいシャープにならないのだ。
コレクションブランドやエッジのきいたブランドは遠慮なく切りっぱなしにし
シャープや粗野感をだしている。
イッセイミヤケも自分で袖丈を調整できるニットを発表していた。 デザイナーには
魅力的な方法なのだ。
しかし通常のブランドではクレーム対象だ。
アパレル 時代は生地屋さんに行くと『裁ち切りできますか?』と聞いたものだった。
近いものはあったが完全にほつれをとめるものではなかった。
それが2015 年グンゼ社から画期的な製品が発売された。
なんと裁ち切りOK! ほつれこないのだ!
当時はあちこちのブログやメディアで紹介されていた。 私もブログで知り、これは大ヒット商品になると思ったが業界のプロだけが『画期的な発明!』と騒いだのだろうか。
もう少し評価されても良いと思う。
グンゼ カットオフホームページ
ホームページをみると in.T なるものがあった
一般的にTシャツは一枚で着る事が多いのだが、白の透けは私も気になり
下にタンクトップを着ている。
そんなニーズに応えた機能満載商品。
しかも安い!
Tシャツなら 1,980円(税込) タンクトップは 1,650円(税込)だ。
累計150万枚以上売り上げているようなのだが、もっと話題になっていいと思う。
というくらい画期的な生地である。
肌着メーカーなので当然肌着に特化した戦略である。 もちろんそれで構わないと思う。
個人的な見解で恐縮だが、トップスに使える生地として販売して欲しい。
例えばブラウスのフリルやプリーツ端が裁ち切りにできると格段にデザイン性が増すのである。
軽い、速乾、軽量、デオドラントと機能もすばらしいので表地としても魅力的だ。
もっとハリがある原料を使えば大きなフリルにも使える!
例えばこんなブラウスとか (注:これはグンゼ社のものではありません)
画像: FARFETCH.COMより
スーツメーカーとのコラボT はあるようだが、やはりインナーだ。
今後はどこかメゾンとタイアップして
総裁ち切り、シームレス仕様のデザインブラウス作って欲しいなぁ。
魅力ある生地、素材はイメージを膨らませてくれるので楽しいものです。
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