2019年に国連でファッション業界は環境汚染2位の産業であると名指しされました。
なんと1位の石油産業の次なのです!!
ファッション業界はトレンドを追求するのに環境コストがかかりすぎるという指摘です。
業界に長くいるものとしては頭が痛くなりますが、90年代から薄々?? 気づいていた事でした。 自身を含め業界全体で見ないふりしていたという指摘は免れません。
生地展示会やコレクションなどサスティナブルに向け取り組みが始まっていますが、ビジネスにならなければ継続、持続する事はできません。
トップファッションのデザイナーのコレクションにもサスティナブルを意識していると思われるデザインが多くなりました。
説教くさいメッセージやアピールではなく『服がかっこよければ良い』
服を魅力的にみせる事により、それがトレンドになり結果、環境負荷を減らす本質に近づければ良いのだと思います。
2020秋冬 DIOR のMA-1 は【ハーフ&ハーフ 】 まさに2着を一着にしたブルゾンです。
この商品自体はそのために作られた生地だと思いますが、このアイデアはサスティナブル商品として実際に使えませんか?
『Dior fall 2020 show,』
単純に後身頃中心はぎ合わせと思いきやファスナーどめで印象的! スタイリングに変化をつけられます。
https://news.livedoor.com/article/detail/19598524/
”バレンシアガ 青山限定、様々なロゴを繋ぎ合わせたユニセックスフーディ&Tシャツ”
これまでのアーカイブモチーフを再構成して作られたもの。
これもデットストックの再構成ではなくこのデザインの為に作られたものでしょう。
しかし、『接ぎあわせがクール』という発信力にパワーがあります。
http://atwork-plus.net/?pid=157884238
【ダブルタップス』のサイズ違いトレーナー】
アシメトリーを強調したデザイン。
同素材、同色どうしだとモード感がだせますね。
引用:『margielamarni’s diary』さんのページより
”マルタンマルジェラ ◎⑩ アーティザナル 切り替えTシャツ”
マルジェラ2004年の商品だそう。
「0 10」を冠する「アーティザナル」と呼ばれる解体再構築ラインで世界で見つけたTシャツを解体再構成しているもの。
当時マルジェラはサスティナブルとは考えていなかったのでしょうが現代に影響与えている商品だと思います。
ちなみにマルジェラの発想元は、ハワイのTシャツとのこと。
おそらく元はアロハシャツのように古着をつぎはぎしたり、リメイクされたTシャツだったのでしょう。
参照:https://margielamarni.hatenablog.com/entry/6403937
引用: https://store.cityhill.co.jp/item/935199.html
【e.coeur blanc ChampionバイカラーTシャツ】
トレンドのイエロー色を使ったスポーティデザイン。 チャンピオンもこんなかわいくなる!
引用:vector-park.jp
『アメリカーナの継ぎ接ぎTシャツ』
引用:vector-park.jp
【ノースフェイスは接ぎあわせTシャツ】
た後ロゴをオーバープリントとしてより整合性を出しています。
技ありテクニックです!
https://www.spinns.jp/fs/spinns/l_tops/0010066-spn21-s035
【カレッジTシャツ/リメイクライク 】
リメイク風にデザインされたもので普通に着られます。
着丈をカットし、衿付属で2枚をリンクさせていて完成度が高い。
https://www.netsea.jp/shop/319381/rot-1002?cx_search=score
【Nirvana ニルヴァーナ x Metallica メタリカ リメイクTシャツ】
ロック系もありですね! 個人的に欲しい。
よく考えるとこのリメイク 自動的に2枚できます! ペアで売り出す事もできますね。
最後にエコバッグ
yunyuns さんのページより
https://yunyuns.exblog.jp/31287654/
手作りエコバックを紹介していました。 柄次第で本当におしゃれになりますね。
【デットストック商品の接ぎあわせについて】
売れ残った服を組み合わせるのは実は簡単ではありません。素材、色、ティストを理解していないとただ服を合わせただけになってしまいます。
・ティスト▶▶▶ 同じグルーピングでまとめる
・素材感 ▶▶▶ 同じ肉厚や生地間でまとめる
・配色 ▶▶▶ 同色や同系色は受け入れられやすい
2つを一つにまとめリンクさせて事が必要です。
古着を回収後原料に戻し再販売するなど、莫大な投資や研究が必要なものでなくても何かできる事はないか。
業界人としては考えていかなければならない課題だと思います。
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